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2025.10.6

本革ソファのお手入れ完全ガイド|仕上げ別のメンテナンス方法と注意点

本革ソファを長く美しく保つために

本革ソファは、使い込むほどに味わいを増す天然素材。
しかし、正しいお手入れを怠ると、乾燥や汚れ、ひび割れなどの原因になります。
ここでは、革の種類ごとに異なるお手入れ方法と、長持ちさせるためのメンテナンスのコツをご紹介します。

革の仕上げによってお手入れ方法が違う

本革ソファに使われる革は、仕上げ方法によって大きく4つに分かれます。
それぞれでお手入れ方法や注意点が異なるため、まずは革の種類を確認しましょう。

・顔料仕上げ:表面を塗装でコーティングした革。水や汚れに強い。

・セミアニリン仕上げ:染色した後に薄く塗装した革。自然な風合いと耐久性のバランスが良い。

・アニリン仕上げ:染料で染め上げた革。柔らかく、経年変化を楽しめる。

・素上げ(ヌメ革):塗装も染色も行わない革。最も自然な風合いで、手触りが魅力。

塗装膜の有無で変わる「日常のお手入れ」

1.塗装膜がある革(顔料仕上げ・セミアニリン仕上げ)

これらの革は、表面をウレタンなどで保護しているため、お手入れは比較的簡単です。

基本のお手入れ方法:

・週1回ほど、柔らかい布で乾拭きを行う。

・手垢や汚れが気になるときは、蒸しタオルで軽く拭いた後、必ず乾いた布で水分を拭き取る。

注意点:

・強いクリーナーや溶剤入りの洗剤は使用しない。

・革用クリームやオイルは塗装膜と相性が悪く、劣化の原因になるため避ける。

Story & Factoryの「MSシリーズ」「RWシリーズ」「KZシリーズ」なども、このタイプに該当します。
塗装膜が保護してくれるため、シンプルなお手入れで十分に美しさを保てます。

2.塗装膜がない革(アニリン仕上げ・素上げ/ヌメ革)

自然な質感が魅力のこのタイプは、保湿メンテナンスが重要です。

基本のお手入れ方法:

・週1回の乾拭きでホコリを取り除く。

・年に1〜2回、専用のメンテナンスオイルで保湿を行う。

オイルメンテナンスの手順:

1.乾いた布で表面のホコリを拭き取る。

2.オイルを布に少量取り、布の上でよく伸ばす。

3.革の表面をやさしくなでるように全体に塗布。

4.風通しの良い場所で1日ほど乾かす。

    オイルを塗ることで革の油分が補われ、しっとりとした手触りとツヤが戻ります。
    さらに、蜜蝋ワックスなどを併用すると、汚れや乾燥も防ぐことができます。

    本革ソファのお手入れで避けたいNG行動

    ・アルコール・除菌スプレーで拭く(革を傷める原因)

    ・直射日光の当たる場所に置く(退色・乾燥の原因)

    ・ドライヤーなどで乾かす(ひび割れの原因)

    ・クリームやオイルを頻繁に塗りすぎる(カビやムラの原因)

    本革ソファのお手入れで、長く使い続けられる家具に

    革は木と同じ天然素材。定期的なお手入れを続けることで、風合いが深まり、あなただけの一脚に育っていきます。
    日常の乾拭きと、年に数回のオイルメンテナンスを習慣にして、永く愛用できるソファを育てていきましょう。

    まとめ:本革ソファのお手入れポイント

    ・日常:乾拭きでホコリを除去

    ・年数回:革のタイプに合わせてオイルで保湿

    ・直射日光・強いクリーナーを避ける

    ・革の仕上げに合った方法で、経年変化を楽しむ

    ※ソファ選びはこちらから

    ※商品紹介や納品事例はこちらでもご覧いただけます。

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