まずは横顔を楽しんでもらいたいダイニングチェアです。背もたれから後脚にかけてのS字ライン。橋をかけるように弧を描く座枠。先端に向かって細く絞られた脚。それぞれのラインを際立たせながらも、ひとつの生き物のような一体感が見る人を惹きつけます。
お尻の位置を少し下げた座面と背もたれのウレタンクッションがつくる計算された角度により、自然な脊髄のカーブを保ったまま座れる設計に。「腰が痛くなるので椅子に座るのが苦手」という人に、ぜひ試してもらいたい一品です。この椅子を製作するのは、創業70余年を数える広島県福山市の工場。オリジナルデザインの椅子やテーブルのほか、一流ブランドからの製作依頼も数多く手掛けています。
木材は北海道産の桜を使用。桜の無垢材は稀少で家具に使われること自体珍しいのですが、狂いが少なく、木の密度が高いのでほこりや水を吸いにくいといった利点があります。無垢材の質感を生かしたオイル仕上げで、北国の厳しい冬を幾度も耐え抜いた桜の風合いをそのままにお届けします。