素材に北海道産の桜を使用した無垢材のダイニングチェア。国産の桜は稀少なので家具に使われること自体が珍しいのですが、狂いが少ないことや、木の密度が高くほこりや水を吸いにくいといった利点があります。無垢材のため、一点一点表情が異なるのも魅力。桜ならではのしっかりとした木目を楽しむオイル仕上げと、深みのあるウォールナット色へのカラーリング、2種類からセレクト可能です。
製作しているのは、広島県福山市にある家具工場。創業は70余年を数え、その高い技術と真摯なものづくりから、国内外の一流家具ブランドからのOEM依頼を数多く手掛けています。
座り心地に強くこだわり、クッション材にはデュポン社製のダイメトロールを使用。ダイメトロールとは布バネの一種で、柔らかさと反発力を絶妙なバランスで兼ね備え、体のラインに沿ってフィットする素材です。このダイメトロールを二重に使用し、さらに20㎜厚の高密度ウレタンを重ねることで、しっかりとした座り心地に。底つき感がなく体重を面で支えるので、長時間座っても疲れにくいのが特徴です。また、後ろ脚と背もたれにはやわらかな曲線が施されており、腰や背中のラインにぴたっと寄り添いながらしっかり支えてくれます。
デザイン上の特徴は、丸みを帯びたやさしいフォルム。機械を使って大まかに角をとったあと、ほぼ職人の手仕事だけで丸く仕上げていきます。この作業だけで実に4時間ほどはかけているそう。まさに工芸品と言いたくなる、手間ひまのかかった一品です。