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2024.10.10

ウレタン塗装とオイル仕上げ(オイル塗装)の違いについて

ウレタン塗装とオイル仕上げ(オイル塗装)ではどのような違いがあるのでしょうか?

1、見た目や手触りは? 2、機能性や使い勝手は? 3、メンテナンスは? という3つの観点から違いを見ていきたいと思います。

その前に、そもそもなぜ木の家具に塗装をするのでしょうか?

それは木の素材そのままの状態だと傷つきやすかったり汚れやすかったり、時間が経つと腐敗してしまったりするので、表面を保護するという目的と木目を美しく見せるという目的で塗装を施します。

使い手の価値観や生活環境に合わせて選択する

まずウレタン塗装というのはいわゆる一般的な家具に施されている塗装で、材の表面にポリウレタン樹脂(プラスチック)を吹き付けて覆うことで表面を保護します。一方、オイル仕上げというのは、天然の植物性オイルを木の表面に浸透させて保護する塗装です。

自然な風合いと質感を感じるオイル仕上げ

では、見た目や手触りにどのような違いがあるのでしょう?

ウレタン塗装はツルッとした手触りと光沢感のある見た目が特徴です。(マットな仕上げのものもあり)。一方でオイル仕上げ(オイル塗装)は表面を塗膜で覆っていませんので、木本来の自然な風合いと質感で、触るとしっとりした木肌を感じます。また木が呼吸し続けるため、経年変化も楽しめます。

汚れや傷に強く、水拭きOKなウレタン塗装

次に機能性や使い勝手という観点ではどうでしょう?

ウレタン塗装は表面を塗膜で覆っていますので、汚れや傷に強く、水拭きもしていただけます。食べ物や飲み物をこぼしても安心です。一方、オイル仕上げ(オイル塗装)は水に弱いため、基本的に普段のお手入れは乾拭き、もしくは硬く絞った布巾で拭いていただき、水分が残らないように気をつけていただく必要があります。またグラスやコップを水滴がついたまま放置すると輪ジミの原因になるため、ランチョンマットやコースターを使用していただいた方が安心です。

傷や汚れも目立たなくすることが出来るオイル仕上げ

最後にメンテナンスという点ではどうでしょう?

ウレタン塗装の家具は基本的にメンテナンスの必要はありませんが、傷や汚れなどの経年劣化に対して、お客様の方で補修をすることができません。もし補修をしたり、再塗装をするとなると専門の業者にお願いする必要があります。一方でオイル仕上げ(オイル塗装)は時間が経つにつれ、オイルが抜けて表面が毛羽だってきますので、定期的にお客様の方でオイルを塗ってメンテナンスをしていただいた方が長く綺麗に使っていただくことができます。また細かな傷や汚れ、シミなどはサンドペーパーを使って磨いていただき、またオイルを塗ることで目立たなくすることも可能です。

このように、それぞれの観点で違いを見ていくとメリット、デメリットありますが、使い手の価値観や生活環境に合わせてうまく選び分けていただくことが大切なのではないでしょうか。

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