NEWS&COLUMN

2022.02.10

ソファの耐久性を決める3つのポイントについて

「せっかく新しいソファを買ったのに、数年も使わないうちにヘタってしまった…」

「長持ちするソファを選ぶにはどうすればいいのか?」

「すぐにヘタってしまわない、耐久性の高いソファは何が違うのか?」

そんな話をよく聞きます。

ソファに限らず、耐久消費財である家や家具は、食べ物や洋服のように人生のうちで何度も買い替えるものではありません。購入経験が少ないだけに、品質を見極めるための目利きもままならないのが実情でしょう。とはいえ、決して安い買い物ではないわけで、少しでも長持ちするヘタらないソファを選びたいですよね。

そこで、ここでは「ソファの耐久性を決める3つのポイント」として、目に見えないソファの内部構造をご紹介していきたいと思います。

ソファは大きく分けて、次の4つの構造から出来ています。

人間で言う骨格にあたる「フレーム」

クッション性を高める「バネ」

座り心地を左右する「ウレタン」

布や革など表面の「張り地」

人間の骨格にあたるソファの「フレーム」

ソファを購入する際に、内部のフレームまで意識する方は、ほぼいないと思います。

ですが、人間の骨格や体幹が大切なのと同様に、ソファにおいてもこのフレームがしっかりしたものでなければ、歪みや軋み、ヘタリの原因になります。

ものによっては、そもそもこのフレーム自体が無く、ウレタンのみで構成されているもの。フレームに使用する素材がベニヤや合板のものなど千差万別。ですが、長持ちするソファは例外なく、このフレームにしっかりした無垢材を使用。特にブナ材などの「粘り気」と「しなり」、「強さ」を兼ね備えた素材を用いて、土台となる骨組みをしっかり形成しています。考えてみると、毎日何百kgもの負荷が継続的に掛かるわけですから、それに耐えられるだけの骨格が必要なのも当然と言えます。

炭素含有量が高く、硬くて強い金属「バネ」

ソファには当たり前のようにバネが入っているものだと思われるかもしれませんが、必ずしもそうとは限りません。フレーム同様、バネもなく、ウレタンのみという構造のものも、なかにはあります。また金属製のバネではなく、布型(ベルト型)のバネもよく使われます。こちらはクッション性を保ちつつ、軽量化も図れるため、ソファ以外にも椅子の座面など幅広く使用されています。ですが、耐久性が高いのはやはり金属製のバネ。S字型やコイル型、また高級マットレスなどにも使用されるポケットコイルなど、形状により座り心地は変わりますが、どれも高い耐久性を保ちます。ちなみに同じ金属バネでも国産の炭素含有量の高いバネの方が硬くて強く、耐久性も高いと言えます。

耐久性と座り心地を左右する「ウレタン」

「バネ」と「張り地」の間で体圧を支える「ウレタン」。こちらはご家庭で使うスポンジをイメージしていただくと分かりやすいですが、スポンジも毎日使っているとヘタってくるように、毎日重みが掛かり続けると、徐々に中の気泡が押し潰され、ヘタってきます。そこで長持ちするソファには、気泡の小さな高密度ウレタンを使用。通常ソファの座面には25kg/㎥以上のウレタンを使用するのが標準ですが、30kg/㎥〜70kg/㎥という高密度ウレタンを使用することで、ヘタリや型崩れを極限まで抑えています。ただ、高密度のウレタンだけでは硬くて座り心地が良くないため、硬さの違う数種類のウレタンを重ね合わせ、身体が当たる表面に近い部分には柔らかめのウレタンを使ったり、綿や羽毛を使うなどして調整し、耐久性と座り心地を高めています。

カバーリングタイプの布地やエイジングを楽しめる革も

最後に表面を覆うのが「張り地」。色合いやデザイン性はもちろんですが、毎日身体に触れる消耗箇所でもあります。布の場合はどうしても汚れが気になりますが、生地のランクが上がれば汚れにも強く、撥水効果が期待できるものも。革の場合も布と同様に、グレードが上がれば手触りや風合いだけでなく、耐久性も優れたものになります。ただ、どれだけ良い布や革であっても、やはり張り地は消耗箇所。長年使用することで汚れたり擦り切れたりしていくのも事実です。その際、カバーリングタイプであれば、張替えも手軽に出来ますし、たとえ張り込みタイプであったとしても、ソファの土台さえしっかりしていれば、布でも革でも張替えも可能でしょう。革であれば、そのままエイジングを楽しむこともできます。

そういう意味では、ソファの耐久性を左右するのは「フレーム」「バネ」「ウレタン」という3つの構造がポイントと言えるのではないかと思います。

「いいソファは重い」などと言われますが、この3つの構造がしっかりしたものであれば、必然的に重量あるソファになるからでしょう。ぜひソファ選びの参考にしてみてください。

HOME NEWS&COLUMNCOLUMNソファの耐久性を決める3つのポイントについて