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2022.09.27

ナラ、ホワイトオーク、レッドオークの違いについて

ナラとオークの違いやホワイトオークとレッドオークの違いについて問い合わせをいただくことがよくあります。というのも、これらは全てブナ科コナラ属の落葉性広葉樹であり、植物学上の分類はほぼ同じ。見た目もとても似ていて、違いが分かりにくい。天然木なので同じナラでも育った環境によってひとつひとつ違うわけですから、オークっぽいナラもあれば、ナラっぽいホワイトオークやレッドオークも…。ですから、流通によっては、あえて分類せずに「オーク」と総称して呼んでいる場合もあります。そんなナラとホワイトオークとレッドオークですが、厳密にはどんな違いがあるのでしょう。

”ジャパニーズオーク”とも呼ばれる国産のナラ材

まずは産地の違い。ナラは北海道やロシアが主な産地なのに対して、ホワイトオーク、レッドオークは主に北米が産地。寒いロシアで育ったナラ材は、オークに比べると木目が詰まっていて細かいものが多いです。

またホワイトオークとレッドオークの違いは、その名の通り色の違い。ホワイトオークの方は淡い黄白色なのに対して、レッドオークはやや赤みがかった黄褐色なのが一般的です。耐久性はどちらも高いですが、ホワイトオークの方がやや比重が高く、数値上は重さ、硬さで優ります。ただその分、乾燥は難しく、反りやねじれの発生という点では、乾燥が容易なレッドオークの方が少なかったり。

木目は目の細かなナラが優しい印象なのに対して、オーク、特にレッドオークの方は力強い印象を受けます。ただ、これに関しては木取りの仕方。板目で取った時と柾目で取った時でも違いますし、また同じ樹種でも産地や環境によって千差万別なので、一概には言えない面もあるでしょう。

昨年のウッドショック以降、特にホワイトオーク材の供給が不安定になっていることもあり、ナラ材やレッドオーク材が注目される機会が増えています。一見、見分けがつきにくいナラ材、ホワイトオーク材、レッドオーク材も、細かく見ていくとこのような違いがあります。ただ、同じ樹種でも育った環境によって違いがあるのが天然木。それを踏まえて、組み合わせや樹種選択の参考にしていただければと思います。

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