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2024.06.9

ダイニングチェアの重さについて

椅子の重さについて問い合わせをいただくことがあります。お話を伺うと、これまで使用していたダイニングチェアがとても重くて使いにくかったので、買い換えるなら軽いものが良いとのこと。たしかに抱えて長い距離を移動するわけではないものの、毎日座る際に椅子を引いたり、お掃除の際に動かしたり。ちょっとしたことではありますが重いとそれも億劫になってしまいます。一方であまりにも軽すぎる椅子も少し頼りない気がして心配になったり…。そう考えると理想は軽くて丈夫な椅子ということになりますが、そもそもダイニングチェアの重さってどれくらいが標準なのでしょうか。

木製の椅子であれば4~6kgが標準

ダイニングチェアと一括りにしてもその重さは4kgを切るようなものから、8kg以上するものまで様々。弊社でご紹介している椅子で言えば、最も軽量なのがチェア「SF20」で約2kg。最も重いのが板座で作ったチェア「SF33」の約7kgになりますので、その差は3倍以上です。

では、なぜそれだけ違いが出るのでしょう?

椅子の重さを決める要素は主に「大きさ」、「デザイン(肘の有無)」、「素材」、「背もたれや脚の太さ」、「座面の構造」の5つ。もちろん大きな椅子になればなるほど重くなりがちですし、デザインで言えば特にアームチェアとアームレスチェアでも当然重さが変わってきます。スチールなどの金属製なのか木製なのかプラスチック製なのかによっても重量は違いますし、もっと言えば同じ木製でも無垢材なのか?ベニヤなのか?ウォールナットなのか?オークなのか?など、樹種によっても差は出ます。

また背もたれや脚の太さは重さに影響する大きな要素のひとつ。木製の椅子であれば、薄くて細くなればなるほど軽量化は図れるものの、強度とのトレードオフが発生します。例えば、弊社で最軽量の「SF20」は世界最古の木造建築である法隆寺でも用いられる木組みの伝統技術を駆使することで、強度を保ちながら軽量化を実現していますが、それゆえに職人の高度な技術と手間を要しています。

その他には座面の構造。こちらは軽量化を図る上で各社が最も知恵を絞る部分です。劣化しにくくお手入れもしやすいという面では板座が適しているものの、どうしても重さに反映されがち。またクッション性を高めようとバネを内蔵したり、ヘタリを軽減するためにベニヤや綿をたくさん敷き詰めれば詰めるほど、当然ながら重量は増します。そこで最新素材の布型バネを使用したり、気泡の小さな高反発のウレタンを使用するなどして、少しでも軽くて機能性も高い構造に仕上げようと工夫するわけです。

数字だけでは判断できない椅子の重さ

ちなみに弊社で最軽量はチェア「SF20」の約2kg。指一本で持ち上げることができるほどの軽さです。ですが実は2kgと言えばペットボトル2ℓの水とほぼ同じ重さ。7kgだと3.5本分です。2ℓのペットボトル3.5本ってかなり重そうですよね…。ですが同じ7kgのチェア「SF33」であれば片手でじゅうぶん持てる程度の軽さです。これは同じ重さでも体積が大きな方が軽く感じるという「シャルパンティエ効果」による部分も大きいと思いますが、いずれにせよ重さの数字と体感とではかなり違いがあるということも意識しておきたいところです。

このように椅子の重さに関しては一概に言えない部分が多いのですが、4~6kgの標準値に近しいものであれば、ダイニングチェアとして支障なく使っていただけるのではないでしょうか。

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