2024.07.17
ペーパーコードの耐久性について
不朽の名作「Yチェア」をはじめ、北欧の椅子によく用いられる「ペーパーコード」。シンプルでナチュラルな素材感は、決して主張しすぎることなく程よく馴染み、椅子やベンチの座面として独特の存在感を放ちます。
一方、紙と聞いて、「すぐに切れてしまうのではないか?」とか「水や汚れに弱いのでは?」と耐久性を心配する声も…。
そこで、こちらでは耐久性を含めたペーパーコードの特徴をご紹介したいと思います。
耐久性は革や布張りと同等かそれ以上とも
ペーパーという名前とその見た目から、紙袋の取手の紐をイメージする方も多いのですが、ペーパーコードとは、紙に樹脂を含ませて撚(よ)ったひもを、さらに3本撚り合わせて1本にしたコードです。繊維の長い天然のパルプ(植物繊維)からできているので破れにくく、その耐久性は革や布張りと同等かそれ以上とも言われます。
一般的に張り替えの目安は10年〜15年なんて言われていますが、先日ご自宅で20年近くYチェアを使っているが、いまだに全く張り替える必要がないというお客様もいらっしゃいました。お子様が幼少の時代から、まもなく成人を迎えられるということなのでかなりの耐久性ですよね。
実は1本1本が蝋でコーティングされているため、水分を弾いたり、汚れがつきにくいこともペーパーコードの特徴なんです。
使い続けるほどお尻に馴染む
熟練の職人の手仕事で張ったペーパーコードの座面は、当初はしっかりとした硬さと弾力がありますが、徐々に座る人の体型に合わせて形を変えていくため、使うほどに座り心地の良さを実感できるのも長く愛用できる理由のひとつです。
通気性が良く、とにかく軽い
夏場椅子に座った時、汗や湿気でベタっとしたり、冬場にひんやりとした経験はありませんか?ペーパーコードは編み目があるので風通しが良く、夏場ベタついたり、冬場ひんやりしたりすることもありません。
また椅子の重さは座面の構造によるところも大きいのですが、ペーパーコードは軽いので、椅子自体の重量も抑えることができます。女性でも片手で持ち上げることができる軽さだと、座る時はもちろんのこと、お掃除の際もサッと動かせて楽ですよね。
このように耐久性はもちろんのこと、たくさんの魅力が詰まったペーパーコード。数々の名作椅子に用いられてきたのも納得できますよね。Story & Factoryにもペーパーコードを座面に採用した椅子やベンチが揃っていますので、ぜひその魅力を体感してみてください。
※ダイニングチェアの一覧はこちら
※商品紹介や納品事例はこちらでもご覧いただけます。