2024.08.15
ブナ材(ビーチ材)の特徴について
ブナはブナ化ブナ属の落葉広葉樹。北海道から九州まで広く生育していますが、なかでも日本で初めて世界遺産に登録された白神山地は広大なブナの原生林が残ることで有名です。一方で家具の材料としてブナ材と聞くとあまりピンと来ない方もいらっしゃるかも知れません。
ではビーチ材ならどうでしょう?
日本で生育するブナに対し、ヨーロッパや北米で生育するものはビーチと呼ばれます。そうです!日本で最も売れている椅子と言われる「Yチェア」の材料に使われているあのビーチ材です。Yチェアに限らず、ビーチ材は古くから北欧インテリアに欠かせない素材として数多の名作家具に使われてきました。
今回はそんなブナ材(ビーチ材)についてご紹介します。
硬さとしなやかさを兼ね備える
ブナ材の最大の特徴は強度。しかも硬いだけでなく、粘り気がとても強く弾力性にも優れているため、曲げ木加工にとても適しています。美しい曲線が特徴である北欧の椅子によく使われているのも頷けますね。また適度な「しなり」や釘が抜けにくいなどの性質もあるため、高級なソファの内部にはブナの無垢材を木枠として使用しているものもあります。
明るくナチュラルな雰囲気を演出
白褐色の明るい色合いと癖のない穏やかな木目もブナ材の特徴。オークやアッシュのようなはっきりとした木目の樹種に比べると、均一で滑らかな印象を与えます。またナラやオークと同様にブナ化の広葉樹によく見られる「虎斑」が現れることも。近代建築の巨匠「フランク・ロイド・ライト」はこの虎斑を好んで使ったと言われ、さらに希少価値を高めています。
北欧家具を代表する素材であるビーチ材。日本では飛騨地方で豊富だった地元資源のブナ材を使った椅子作りが盛んになり、有数の家具産地と呼ばれるまでになりました。そんな飛騨高山のブナを使って匠が仕立てた一脚をぜひダイニングに加えてみてはいかがでしょうか。
※ブナ材で作ったチェアはこちら
※商品紹介や納品事例はこちらでもご覧いただけます。