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2024.11.24

家具における柾目と板目の違いについて

木材を製材すると、板に年輪の模様=木目が現れるのはご存じの通りです。しかし、この木目には「柾目(まさめ)」と「板目(いため)」という異なる種類があるのをご存じでしょうか?こちらではこの2種類の木目について、それぞれの特徴やメリット・デメリットについてご紹介してみたいと思います。

木目の模様が変わる理由:柾目と板目の切り方の違い

 

木材の切り方によって、木目の模様には大きな違いが生じます。

・柾目: 真っ直ぐで直線的な木目模様。丸太の芯から縦に切り出すことで得られます。バームクーヘンを縦に等分する断面をイメージするとわかりやすいでしょう。

・板目: 曲線を含む特徴的な木目模様。丸太の外側から水平に切り出すことで生まれます。

柾目は製材時に中途半端な部分ができやすく、板目と比べて木材の利用効率が低いため、希少性が高くコストも上がります。一方、板目は丸太の端から端まで効率的に製材でき、価格が抑えられるのが特徴です。

柾目の魅力:美しさと希少性

柾目の最大の特徴は、その美しい直線的な木目。日本家屋では障子や建具、特に仏壇周辺や欄間の装飾部分に多用されています。その落ち着いた都会的な雰囲気から、モダンなデザイン家具やドアにも採用されることが増えています。しかし、柾目は1本の丸太から取れる量が板目よりも少ないため、価格が高くなりがちです。

板目の魅力:自然素材らしい風合いと力強さ

私たちがよく目にする木材の多くは板目です。ランダムで個性的な曲線模様が特徴で、ナチュラルな風合いを楽しむのに最適です。効率的な製材方法により、価格が抑えられるのも大きなメリットです。特に壁材や床材として使用する場合、年輪の境目がランダムな板目のほうが接着が安定しているため適しています。

それぞれの木目の良さを楽しむ

柾目の持つ洗練された美しさと希少性、そして板目の自然な風合いと力強さ。それぞれが持つ特性を理解することで、用途や好みに応じた木材選びが可能になります。

たとえば、シンプルでモダンなインテリアを求めるなら柾目を、自然素材の風合いを活かした空間作りには板目を選ぶなど、どちらも素晴らしい選択肢です。

お好みと予算に合わせて木材選びを楽しんで

柾目と板目には、それぞれ異なる魅力があります。「高価な柾目が良いもの」「安価な板目が劣るもの」ということではありません。お好みや用途に合わせて選び、木材の魅力を最大限に引き出してみてください!

※「自然が生み出す天然木ならではの杢目(キャラクターマーク)について」はこちら

※商品紹介や納品事例はこちらでもご覧いただけます。

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