2025.11.6
床の色×家具の色でつくる、心地よいインテリアコーディネート


フローリングの色と家具の色の組み合わせは、部屋全体の印象を大きく左右します。色のトーンや配分次第で、空間が広く見えたり、落ち着いた雰囲気になったり。ここでは、床の色に合う家具の色の選び方を、配色の基本原則・色別パターン・さらにスタイル別の事例を交えてご紹介します。
1.フローリングの色×家具の相性
フローリングの色は大きく「明るい色」「中間色」「暗い色」の3つに分類できます。それぞれの特徴と家具の組み合わせ方をみていきましょう。
1-1.明るいフローリング(ホワイト、ナチュラル系)
明るめのフローリングは、部屋全体を軽やかで広く見せる効果があります。
このタイプには、次のような家具の色がよく合います:
・ホワイト系の家具:床〜家具で色を揃えることで、統一感が生まれ、清潔感のある明るい空間に。
・ナチュラルウッドの家具:床の色に近しいトーンを選ぶと、柔らかく温かみのある雰囲気になります。
・アクセントカラー(ブルー・グリーン・グレーなど):明るい床に対して対比を付けることで、家具が引き立ち、メリハリのある空間にできます。
1-2.中間色のフローリング(オーク、ウォールナット系)
オークなどの中間色の床は、ナチュラルで落ち着いた印象を持ちます。
このタイプでは、以下のような家具色がフィットします:
・ブラウン系の家具:床色と近くすることで、一体感・落ち着きを演出。
・ブラック系の家具:シックで洗練された印象をプラスできます。
・グレージュ系(くすみ系ベージュ)家具:中間色同士の揃え方で、柔らかく上品な空間に。
1-3.暗いフローリング(ダークブラウン、ブラック系)
暗めの床材は、重厚感・高級感を演出できますが、家具の色選びを誤ると「暗く・圧迫感のある」空間になってしまうことも。
ですので、こういった選び方がおすすめです:
・明るい家具(ホワイト・アイボリー系):コントラストをつけることで、床の重さを軽減し、空間に洗練された印象を。
・グレー系家具:モダンで上質な雰囲気を作るのに適しています。
・ダークブラウン・ブラック家具:床と家具を同系色に揃えることで統一感が出ます。ただし、明るさ(照明)や色のトーンに配慮する必要があります。

2.配色の基本ルール
家具の色を選ぶ際には、以下のような配色ルールを意識すると、ぐっとコーディネートが整います。
2-1.60:30:10の法則
・ベースカラー(60%):床や壁などの大きな面積を占める色。
・メインカラー(30%):家具やカーテンなどの主要な色。
・アクセントカラー(10%):クッション・小物などで彩りを加える色。
この配分を意識することで、バランスの良い空間になります。
2-2.色のトーンを揃える
同じ「色味」であっても、明るさ(明度)・鮮やかさ(彩度)が違うと、統一感が失われてしまうことがあります。例えば、ナチュラルウッドの床には、くすみがかったアースカラーの家具を選ぶと自然な調和が生まれます。
2-3.コントラストを活かす
明るい床×暗めの家具、暗めの床×明るめの家具、といった明度差を活用すると、空間にメリハリが出ます。
3.スタイル別・家具選びのコツ
床の色×家具の色だけでなく、お部屋のスタイル(北欧・モダン・カントリーなど)によっても選び方が変わります。あなたのライフスタイルや美意識に合ったスタイルをイメージしながら取り入れてみてください。
3-1.北欧スタイル
・フローリング:明るめナチュラルウッド(オークやメープル系)
・家具:ホワイト、ベージュ、ライトグレー
・ポイント:シンプルなデザイン+木の温かみを活かした素材感。
3-2.モダンスタイル
・フローリング:ダークブラウン~ブラック系
・家具:ブラック、ダークグレー、ホワイト
・ポイント:直線的なデザイン、光沢やメタル素材も活用して洗練された印象に。
3-3.カントリースタイル
・フローリング:ナチュラルウッド、オーク系
・家具:パイン材・ホワイト系・パステルカラー
・ポイント:木の表情を重視し、素朴で温かみのある風合いを演出。
4.まとめ
床の色に合う家具を選ぶ際には、単に「好きな色」だけではなく、色相・明度・彩度・素材感・面積の比率といった要素を意識することで、より洗練された空間がつくれます。また、家具の色・デザインを選ぶ際は、お部屋全体のスタイル(北欧/モダン/カントリーなど)と整合性を持たせるのがポイントです。ぜひ、上記の基本を参考に、ご自分のお部屋にぴったりの色合わせを楽しんでみてください。
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