2025.09.12
無垢材家具の取り扱い方と注意点|長く使うためのお手入れ完全ガイド
無垢材家具は、天然木そのものを贅沢に使った家具で、木の温もりや自然な質感、そして経年変化による深い味わいを楽しめるのが大きな魅力です。一方で「無垢材家具は取り扱いが難しいのでは?」と不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、無垢材家具を長く美しく使うための正しい取り扱い方と注意点、お手入れのコツを詳しく解説します。
1.無垢材家具の特徴と注意点
無垢材とは、一本の木から切り出された天然素材のこと。集成材や合板とは違い、接着剤や人工的な加工が少ないため、木そのものの表情や質感をそのまま楽しめます。
しかし、無垢材は「呼吸する素材」とも呼ばれ、湿度や温度によって膨張や収縮を繰り返します。そのため、反りや割れといったトラブルが起こりやすい素材でもあり、正しい取り扱いが欠かせません。

2.無垢材家具の設置場所の選び方
無垢材家具を置く場所によって、寿命や見た目の美しさが大きく変わります。
・直射日光を避ける
日光は割れや色あせの原因になるため、カーテンやブラインドで遮光しましょう。
・エアコンや暖房の風を避ける
急激な乾燥は劣化を早めます。風が直接当たらない場所が理想です。
・床暖房の上は注意
底面が乾燥して反りや割れの原因に。断熱材を敷いたり、加湿器を併用すると安心です。
3.無垢材家具の日常的なお手入れ方法
無垢材家具は日々のメンテナンスが、美しさを長く保つ秘訣です。仕上げ方法によってお手入れのポイントが異なるため、それぞれに合わせたケアを心がけましょう。
・乾拭きが基本
柔らかい布で乾拭きしましょう。汚れが気になる場合は、固く絞った布で水拭きを行い、水分が残らないよう仕上げます。
・オイル仕上げの場合
半年~1年に一度、専用のメンテナンスオイルを塗布すると、艶と保護力を保てます。塗布後は余分なオイルを拭き取り、十分に乾燥させましょう。
・ワックス仕上げの場合
定期的に塗り直すことで、ホコリや汚れを防ぎ、美しい状態を維持できます。仕上げに合った製品を使い、塗りすぎには注意しましょう。
・ウレタン塗装仕上げの場合
表面に丈夫な塗膜があるため、日常的なお手入れは乾拭きで十分です。汚れがついた場合は、中性洗剤を薄めた水で軽く拭き取り、最後に乾いた布で水分を除去します。アルコールや研磨剤入りのクリーナーは塗膜を傷める恐れがあるため使用を避けましょう。
4.季節ごとの無垢材家具の取り扱い方
無垢材は湿度の影響を大きく受けます。
・冬(乾燥しやすい時期):加湿器を使い、湿度40~60%を維持。
・夏(湿気が多い時期):除湿機やエアコンで湿度をコントロール。
環境を整えることで、無垢材の反りや割れを最小限に抑えられます。
5.無垢材家具を守るちょっとした工夫
・重い物の長期設置は避ける:フェルトやマットを敷くと効果的。
・輪ジミ・熱によるシミ防止:コースターや鍋敷きでしっかりガード。
・小さな傷や汚れ:
- オイル・ワックス仕上げ → サンドペーパーで軽く研磨し、再度オイルやワックスを塗布。
- ウレタン塗装仕上げ → 研磨はせず、専用の補修材を使うか、専門業者に相談。
まとめ|無垢材家具を正しく取り扱って世代を超えて楽しむ
無垢材家具は、取り扱いに少し注意が必要ですが、正しい設置・お手入れ・環境管理を心がければ、世代を超えて愛用できる耐久性と美しさを持っています。
自然素材ならではの表情や経年変化を楽しみながら、暮らしに寄り添う存在として長く大切にしていきましょう。
※「オイル仕上げのテーブルの取り扱い方やお手入れ・メンテナンスについて」はこちら
※商品紹介や納品事例はこちらでもご覧いただけます。