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2025.06.23

家具や床を傷つけない保護材の特徴と選び方について

家具を日常的に使用する中で見落としがちなのが、床に傷がついたり家具自体が摩耗したりするということ。特に木製フローリングや畳、クッションフロアなどの繊細な床材は、家具の脚によって傷ついたり、へこみができたりすることがあります。そんなリスクを減らすのが家具の脚などに取り付ける「保護材」。家具と床の接点に取り付けることで、摩耗や傷を防ぎ、快適な生活環境を保つ役割を果たします。ここではそんな保護材の種類、特徴、選び方等についてご紹介してみたいと思います。

保護材の役割とは?

家具の脚や底面に取り付ける保護材は主に以下の役割を果たします。

・床の傷防止
 家具の脚が直接床に接触すると、特に硬い素材の脚は床材を傷つけることがあります。保護材はクッションの役割を果たし、直接の摩擦を和らげます。

・家具の安定性向上
 床面の微妙な傾斜や凹凸によるガタつきを軽減し、家具の安定を保つ効果があります。

・騒音軽減
 家具の移動や振動時に発生する「ギシギシ」「ガタガタ」という音を和らげます。

・家具脚の摩耗防止
 家具の脚自体が擦れて劣化しにくくする役割もあります。

主な保護材の種類

家具や床を保護するための素材にはさまざまな種類があります。使用頻度、設置環境、家具の形状や重さなどに応じて、適切なタイプを選ぶことが重要です。

1.フェルトタイプ

(特徴
 柔らかく毛足のあるフェルト素材でできており、家具の脚底に貼り付けて使います。比較的低価格で簡単に貼れるのが特徴です。

(メリット)
 ・床への摩擦が少なく、フローリングや畳などの傷つきを抑える
 ・移動時の音を軽減する
 ・多くの形状・サイズが市販されている

(デメリット
 ・摩耗しやすく、定期的な貼り替えが必要
 ・ホコリやゴミが付きやすい

2.ゴムタイプ(ラバーキャップ・ラバーパッド)

(特徴
 柔らかいゴム素材で、家具の脚にかぶせるタイプや貼り付けるタイプがあります。

(メリット)
 ・滑り止め効果があり、家具のずれ防止に有効
 ・床に傷をつけにくい
 ・耐久性があり、摩耗しにくい

(デメリット
 ・ゴム自体が汚れやすい
 ・材質によっては長期間使用で床にゴム痕がつくこともある

3.プラスチック(樹脂)タイプ

(特徴
 椅子やテーブルの脚に取り付けて使用します。差し込みタイプや脚に被せるキャップタイプがあり、滑りやすく耐久性に優れます。

(メリット)
 ・耐久性が高く摩耗しにくい
 ・水や汚れに強い
 ・安価で入手しやすい

(デメリット)
 ・硬いため床に傷がつくリスクがある(特にフローリング)
 ・滑りやすく、家具の移動がしやすい反面、安定性がやや劣る場合もある

家具に合わせた保護材の選び方

・チェア(椅子)

最も頻繁に動かす家具。脚先に貼るフェルトやラバーキャップなど、取り付けやすく交換可能なタイプがおすすめ。床に合った滑り具合のものを選ぶことがポイントです。

・テーブル

動かす頻度は低めですが重量があるため、硬質な樹脂製タイプなど、安定感のある保護材が適しています。床への圧が一点に集中しないよう、接地面の広いタイプが理想です。

・ソファ・ベッド

重量があるため、滑り止め効果の高いゴム製パッド大型のフェルトパッドが効果的です。フローリングへの凹みや傷を避けるため、脚元にクッション性のあるマットを敷く方法も有効です。

・和室家具(畳使用)

畳は非常に柔らかいため、フェルトタイプやゴム製キャップなど柔らかい保護材が適しています。樹脂や硬質素材のキャップは避けるべきです。

床材に合わせた保護材の選び方

・木製フローリング
 傷つきやすいため、柔らかくクッション性のあるフェルトタイプが適している。プラスチックや硬質ゴムは注意が必要。

・クッションフロア
 柔らかいため、脚の重みで跡がつくことも。面積の広い保護材を選ぶのがポイント。

・畳
 摩擦や引っかき傷に弱いため、柔らかいフェルトタイプが望ましい。

・タイルや石材
 耐久性があるが、滑りやすい。滑り止め機能のあるゴム・ラバー製が安心。飲食店などで椅子の出し引きをスムーズにできる樹脂製のタイプもある。

長持ちさせるためのメンテナンスと注意点

1.定期点検
 特にフェルトや粘着タイプは摩耗や剥がれが起きやすいので、時々確認し交換しましょう。

2.床との相性を確認
 滑りすぎたり、グリップが強すぎて床に跡が残ったりするケースもあります。使用する前に目立たない場所でテストしてみると安心です。

3.こまめにお掃除を
 脚先にゴミや砂がついていると、保護材の効果を妨げるだけでなく、床にダメージを与える可能性もあります。こまめに拭き取りましょう。

4.サイズに合ったものを選ぶ
 家具の脚にぴったりフィットしない保護材は、ズレや外れの原因になります。脚の形状(丸脚・角脚・異形)に合ったものを選びましょう。

家具と床を守る保護材は、日々の生活を快適に、そして長くきれいに保つための重要なアイテムです。一見小さなパーツですが、その効果は見逃せません。家具の種類や設置環境に合った素材・形状を選び、定期的にチェックしながら使うことで、傷や摩耗のリスクを大幅に軽減することができます。お部屋をきれいに保ち、安心して家具を使い続けるためにも、最適な保護材選びの参考にしてみてください。

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