2025.09.19
ジャパンディの取り入れ方完全ガイド|初心者でも簡単おしゃれ部屋
最近、SNSやインテリア雑誌でよく見かける「ジャパンディ」という言葉。シンプルで洗練されているのに、どこか温かみがあって心地よい。そんな魅力的なスタイルに憧れ、「自分の部屋にも取り入れてみたい」と思っている方も多いのではないでしょうか。
でも、いざやろうとすると「何から始めたらいいの?」「ジャパンディって具体的にどういうもの?」と、分からないこともたくさんありますよね。
この記事では、そんなジャパンディ初心者のあなたのために、ジャパンディの基本的な知識から、今日から真似できる具体的な取り入れ方のポイントまで、分かりやすく解説していきます。この記事を読めば、きっとあなたもジャパンディスタイルのある、おしゃれで心地よい暮らしを始めることができますよ。
ジャパンディとは和と北欧が融合したスタイルの魅力
ジャパンディ(Japandi)とは、その名の通り「Japan(日本)」と「Scandinavian(スカンジナビア・北欧)」を組み合わせたインテリアスタイルのことです。
日本の伝統的な美意識である「わびさび」、つまり簡素なものの中に美しさや趣を見出す心と、北欧の暮らしの考え方である「ヒュッゲ」、つまり居心地の良い時間や空間を大切にする文化が融合して生まれました。
一見すると異なる文化ですが、どちらもシンプルさ、自然素材の活用、機能性を重視するという共通点があります。この二つが合わさることで、ミニマルで洗練されていながらも、冷たさを感じさせない、温かく居心地のよい空間が生まれるのです。これが、ジャパンディの最大の魅力と言えるでしょう。

【ジャパンディの取り入れ方】ポイントを解説
では、実際にジャパンディな部屋を作るには、どのような点に気をつければ良いのでしょうか。難しく考える必要はありません。これからご紹介する5つのポイントを押さえるだけで、ぐっとジャパンディらしい空間に近づきますよ。
カラーパレットは自然なアースカラーで統一
ジャパンディスタイルの基本は、心を落ち着かせる自然な色合いで空間をまとめることです。壁や床などの広い面積には、アイボリーやライトグレー、明るいベージュといったニュートラルカラーを使い、部屋全体を明るく開放的な印象にしましょう。
そこに、家具やファブリックでブラウン、カーキ、テラコッタといったアースカラーをプラスすると、空間に深みと温かみが生まれます。アクセントとして黒やチャコールグレーを少量加えると、全体が引き締まり、より洗練された雰囲気になりますよ。
素材感を大切に。天然素材を活かす
ジャパンディの心地よさは、自然素材の持つ温もりや質感から生まれます。家具は、オークやアッシュ、ウォールナットといった木目が美しい無垢材のものを選ぶのがおすすめです。
また、カーテンやクッション、ラグなどには、リネンやコットン、ウールといった肌触りの良い天然繊維を取り入れてみましょう。さらに、陶器の花瓶や和紙を使った照明、竹やラタン(籐)で編まれた小物などを組み合わせることで、シンプルながらも表情豊かなインテリアが完成します。
「余白」と「低めの家具」で空間にゆとりを
日本の美意識に「間の美学」というものがあるように、ジャパンディでは空間の「余白」を非常に大切にします。物をたくさん置くのではなく、本当に気に入ったものだけを厳選し、すっきりと見せることを意識しましょう。
また、家具はソファやテーブル、ベッドなどを背の低いデザインで揃えるのがポイントです。視線を遮るものが少なくなることで、天井が高く見え、部屋全体に開放感が生まれます。床に近い暮らしは、心にも落ち着きをもたらしてくれます。
アクセントは“控えめ”なアートや植物で
シンプルな空間に彩りを添えるアクセントは、控えめながらも存在感のあるものを選びましょう。
おすすめは、観葉植物や枝ものです。特にドウダンツツジのような美しい枝ぶりの植物は、一つあるだけで空間が生き生きとします。また、壁にはシンプルなラインアートや抽象画のポスターを飾ると、モダンで洗練された印象になります。手仕事の温かみが感じられるクラフト感のある陶器やオブジェも、ジャパンディのスタイルにぴったりです。
機能美を意識した収納&生活動線
見た目の美しさだけでなく、暮らしやすさを追求した「機能美」もジャパンディの重要な要素です。収納は、生活感の出るものを隠せるように、扉付きのキャビネットや蓋つきのバスケットなどを活用しましょう。
そして、家の中をスムーズに移動できる生活動線を確保することも大切です。家具の配置を工夫し、日々の動作がストレスなく行える、機能的で心地よい空間作りを目指しましょう。
【部屋別】ジャパンディな部屋作りのコツ
基本的なポイントが分かったら、次はお部屋ごとの具体的なコーディネートのコツを見ていきましょう。
リビングルーム
家族が集まったり、ゲストを迎えたりするリビングルームは、温かみと開放感がキーワードです。床には大きめのウールラグを敷き、座り心地の良いファブリックソファを配置しましょう。照明は、天井からの直接的な光だけでなく、フロアランプやテーブルランプといった間接照明を組み合わせることで、リラックスできる柔らかな光の空間を演出できます。
ダイニングルーム
食事を楽しむダイニングは、シンプルで機能的な空間を目指します。テーブルは、木目が美しいダイニングテーブルを中心に、チェアはあえてデザインの異なるものを組み合わせるのもおしゃれです。テーブルの上には、デザイン性の高いペンダントライトを低めに吊るすと、カフェのような雰囲気になります。食器も、手仕事の温もりが感じられる陶器などを選ぶと、食卓がより豊かになるでしょう。
ベッドルーム
一日の疲れを癒すベッドルームは、最大限にリラックスできる空間にすることが大切です。寝具は、肌触りの良いリネンやコットンの素材を選び、アースカラーで統一しましょう。照明は、目に優しい暖色系の穏やかな光を選びます。サイドテーブルには、お気に入りの本と小さなテーブルランプだけを置くなど、余計なものを置かずにすっきりさせることが安眠のコツです。
ジャパンディの取り入れ方についてのよくある質問
ここでは、ジャパンディについて多くの方が疑問に思う点にお答えします。
ジャパンディと和モダンの違いは?
ジャパンディが日本のスタイルと北欧のスタイルを融合させたものであるのに対し、和モダンは日本の伝統的な要素を現代風(モダン)にアレンジしたスタイルです。和モダンは、直線的なデザインやガラス、金属といった無機質な素材を取り入れることもあり、よりシャープで格好良い印象を与えることがあります。一方、ジャパンディは北欧の温かみが加わることで、よりナチュラルで柔らかな雰囲気になるのが特徴です。
ジャパンディのルールは?
ジャパンディに厳格なルールはありませんが、スタイルを構成する基本的な考え方があります。
・シンプルさを保つ
物を減らし、すっきりとした空間を心がける。
・自然素材を取り入れる
木やリネン、陶器など、天然の素材感を大切にする。
・機能性を重視する
見た目だけでなく、使いやすく快適なデザインを選ぶ。
・余白を大切にする
空間にゆとりを持たせ、落ち着いた雰囲気を作る。
ジャパンディのコツは?
いきなり部屋全体を変えるのは大変だと感じるかもしれません。まずは、小さなアイテムからジャパンディの要素を取り入れてみるのがコツです。
例えば、クッションカバーをリネン素材のアースカラーに変えてみる、花瓶に季節の枝ものを飾ってみる、ペンダントライトを一つ和紙や木を使ったデザインのものにしてみるなど、簡単なことから始めてみましょう。小さな変化でも、部屋の雰囲気は大きく変わりますよ。
まとめ
ジャパンディは、単なるインテリアの流行ではなく、日々の暮らしをより豊かで心地よいものにするための考え方です。日本の「わびさび」と北欧の「ヒュッゲ」が融合したこのスタイルは、忙しい毎日を送る私たちに、心安らぐ時間と空間を与えてくれます。
この記事でご紹介したポイントを参考に、まずは身の回りの小さなところから、ジャパンディの取り入れ方を試してみてはいかがでしょうか。きっと、あなただけの特別な「お気に入りの空間」が生まれるはずです。
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