2025.10.3
小さな子供がいるご家庭の家具選び|失敗しない7つのポイント


お子様が活発に動き回り始めると、家の中の様子も一変しますよね。「テーブルの角で頭をぶつけないかな」「棚が倒れてきたらどうしよう」と、これまで気にならなかった家具の安全性が心配になる方も多いのではないでしょうか。
一方で、「子供のため」とはいえ、インテリア全体の雰囲気を壊したくない、おしゃれさも諦めたくない、というのが本音だと思います。
この記事では、0歳から5歳のお子様がいるご家庭に向けて、安全性とデザイン性、そして日々の使いやすさをすべて満たす家具選びのポイントを、初心者の方にも分かりやすく解説します。
この記事を読めば、お子様の成長を安心して見守ることができ、家族みんなが快適に過ごせるリビングづくりのヒントがきっと見つかります。
結論 小さな子供がいるご家庭の家具選びで絶対に外せない条件
忙しい方のために、まずは結論からお伝えします。小さな子供のための家具選びで失敗しないための条件は主に4つです。
・安全性が最優先
子供の思わぬ事故を防ぐため、安定感のあるデザインや安心して使える素材を選ぶ
・掃除のしやすさ
食べこぼしや落書きにも慌てることがないよう、汚れに強く手入れが簡単なものを選ぶ
・子供の成長に対応できる
子供の自立を促し、長く使える工夫がある家具を選ぶ
・インテリアとの調和
リビングに置いてもおしゃれで、全体の雰囲気に馴染むものを選ぶ
これらのポイントを一つひとつ具体的に見ていきましょう。

安全性最優先 事故を防ぐ家具の形状・安定感・素材
子供の安全を守ることは、家具選びにおける大前提です。
特に、つかまり立ちや伝い歩きを始めたばかりの子供は、予期せぬ動きでケガをしやすいもの。以下の3つのポイントを必ずチェックしましょう。
角が丸いラウンド加工と衝撃吸収素材
子供は転んだり、家具にぶつかったりすることが日常茶飯事です。テーブルや棚の角が尖っていると、大きなケガにつながる危険があります。
購入時には、角が丸く加工されている「ラウンド加工」や「面取り」が施されたデザインを選びましょう。触ってみて、滑らかで引っかかりがないか確認することが大切です。
もし、すでに使っている家具の角が気になる場合は、後付けできるコーナーガードやクッションテープを活用するのも有効な手段です。EVA樹脂のような柔らかい素材でできたものは、衝撃をしっかり吸収してくれます。
安定感のある低重心な設計と転倒防止策
子供は家具によじ登ったり、つかまって立とうとしたりします。その際に家具が倒れてくると、非常に危険です。
収納棚やテレビボードなどは、できるだけ背が低く、奥行きがあって倒れにくい「低重心」な設計のものを選びましょう。足元がしっかりしているデザインは安定感があります。
さらに、万が一に備えて家具と壁を固定する転倒防止金具やベルトを必ず設置してください。賃貸住宅で壁に穴を開けられない場合は、天井と家具の間で固定する突っ張り棒タイプの転倒防止グッズが役立ちます。
植物由来など天然素材で仕上げた家具
シックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒドは、特に体の小さな子供への影響が心配です。家具に使われる接着剤や塗料から放散されることがあるため、素材の安全性にも目を向けましょう。
家具の仕上げに使用する塗料の中には、大量に摂取すると身体に良くない成分を含むものもあります。その点、天然植物由来のオイルで仕上げた家具は、誤って子供が舐めても安全。
特に、子供部屋に置く収納家具やベッドなどを選ぶ際には、家具の素材だけでなく塗料や接着剤なども確認すると安心です。
掃除が楽になる 汚れに強い素材と洗濯できる生地
子供がいると、食べこぼし、飲みこぼし、クレヨンでの落書きなど、家具が汚れる場面は避けられません。そこで重要になるのが、メンテナンスのしやすさです。
テーブルの天板や収納棚の表面には、水や汚れに強い素材が使われているものや補修しやすいものを選びましょう。
・汚れをサッと拭き取れるメラミン化粧板
・耐水性・耐汚性に優れたウレタン塗装
・ご家庭でも補修が可能なオイル仕上げ
また、ソファや椅子は、布製のものを選ぶならカバーが取り外せて自宅で洗濯できる「カバーリングタイプ」が圧倒的に便利です。汚れるたびにクリーニングに出す手間や費用を考えれば、非常に実用的な選択と言えるでしょう。最近では、撥水加工や防汚加工が施された生地も増えています。
子供の自立を促す 背の低い収納と高さ調節機能
家具選びは、子供の成長をサポートするという視点も大切です。子供が「自分でできた!」と感じる経験は、自立心を育む上で非常に重要になります。
おもちゃを収納する棚は、子供の目線の高さに合った「背の低い」デザインを選びましょう。どこに何があるか分かりやすく、自分でおもちゃを取り出したり、お片付けしたりしやすくなります。これは「お片付け育」の第一歩にも繋がります。
また、椅子やテーブルは子供の成長に合わせて座面や天板の高さを変えられる「高さ調節機能」が付いているものがおすすめです。常に正しい姿勢で座ることができ、一つの家具を長く大切に使えるため、経済的でもあります。
リビングに馴染む おしゃれなデザインと色選びのコツ
「子供向けの家具は、カラフルでポップなデザインが多くてリビングに置きづらい」と感じる方もいるかもしれません。しかし、最近ではインテリアに自然に溶け込む、おしゃれな子供用家具もたくさん登場しています。
デザイン選びのポイントは、シンプルで飽きのこない形と、ナチュラルな素材感です。特に、木の温もりを感じられる木製の家具は、どんなテイストのインテリアにも合わせやすく、長く愛用できます。
色選びに迷ったら、家具のベースカラーはベージュ、アイボリー、ライトグレーといった落ち着いた色や、木の素材感を活かしたナチュラルカラーで統一するのがおすすめです。そして、おもちゃやクッション、ラグなどの小物でカラフルな色をプラスすると、子供らしい楽しげな雰囲気と、インテリア全体のおしゃれさを両立できます。
【家具の種類別】後悔しない選び方ガイド
最後に、これまで解説してきたポイントを踏まえ、具体的な家具の種類ごとに選び方のコツをご紹介します。
リビングテーブル・ローテーブル
つかまり立ちや伝い歩きをする子供にとって、リビングテーブルは最も身近な家具の一つです。角が徹底的に丸められていることはもちろん、ガラス製の天板は割れる危険があるため避けましょう。引き出し付きの場合は、子供が指を挟みにくい構造になっているか(セーフティ機能など)も確認するとより安心です。
ソファ・キッズソファ
ソファは座面が低く、奥行きが広いものを選ぶと、子供が上り下りしやすく、転落した際のケガのリスクも低減できます。アームレストや背もたれが柔らかい素材でできていると、ぶつかっても安心です。前述の通り、カバーリングタイプや汚れに強い生地を選ぶと、清潔に保ちやすくなります。
収納棚・おもちゃラック
子供の身長に合わせた背の低いものが基本です。オープンラックタイプは、子供がどこに何があるか把握しやすく、出し入れも簡単なのでおすすめです。カゴやボックスを併用すると、細々したおもちゃもすっきり片付きます。転倒防止対策は必須で行いましょう。
キッズチェア・ダイニングチェア
ダイニングで大人と一緒に食事をするための椅子は、足置き(ステップ)があり、足がぶらぶらしないものを選びましょう。足がしっかりと床やステップにつくことで、姿勢が安定し、食事や作業に集中しやすくなります。成長に合わせて座面と足置きの高さを細かく調節できるタイプが長く使えて便利です。
まとめ
小さな子供のための家具選びは、考えることが多くて大変に感じるかもしれません。しかし、ポイントを押さえれば、家族みんなにとって快適で安全な空間をつくることができます。
小さな子供がいるご家庭の家具選びのポイント
・安全性
角が丸く、安定感があり、天然素材の家具を選ぶ
・メンテナンス性
汚れに強く、手入れが簡単な素材を選ぶ
・成長への対応
子供の自立を促す背の低い収納や、高さ調節機能を選ぶ
・デザイン性
リビングに馴染むシンプルでナチュラルなデザインを選ぶ
これらのポイントを参考に、ぜひお子様の成長に寄り添い、家族の思い出を育む素敵な家具を見つけてください。
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