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2026.01.8

無垢材家具の割れ・反りはなぜ起こる?原因と対策、長く使うための基礎知識

無垢材家具を検討していると、必ずと言っていいほど目にするのが「割れますか?」「反りますか?」という不安の声です。

結論から言えば、無垢材家具に割れや反りは起こり得ます

しかしそれは、欠陥や失敗ではなく、木という自然素材の性質によるものです。

こちらの記事では、無垢材家具に割れや反りが起こる理由を科学的・構造的に解説しながら、日常でできる対策、そして無垢材と上手に付き合う考え方までを詳しくご紹介してみたいと思います。

そもそも無垢材とは?

無垢材とは、一本の木から切り出した天然木そのものを指します。合板や突板と違い、内部まで同じ木質で構成されているため、木が本来持つ「呼吸する性質」や「経年変化」をそのまま味わえるのが最大の魅力です。

一方でこの「生きている素材」であることこそが、割れや反りといった現象につながる要因でもあります。

無垢材が「割れる」原因

1.木は湿度によって伸び縮みする

木材は周囲の湿度を吸ったり吐いたりしながら、含水率(木の中の水分量)を調整しています。

・湿度が高い → 水分を吸って膨張

・湿度が低い → 水分を放出して収縮

この収縮が急激に起こると、木材内部の応力に耐えきれず「割れ」として表面に現れます。

特に起こりやすいのが以下の環境です。

・冬場の暖房による極端な乾燥

・エアコンの風が直接当たる場所

・引っ越しなどで環境が大きく変わった直後

2.木目方向による収縮差

木は、木目の方向によって伸び縮みの量が異なります

・板目方向:動きが大きい

・柾目方向:動きが小さい

この差によって、同じ一枚板の中でも力のかかり方に偏りが生じ、結果として割れが起こることがあります。これは乾燥が不十分というより、木材構造上避けられない特性です。

無垢材が「反る」原因

1.表裏の湿度差

反りの最大の原因は、木材の表と裏で湿度環境が異なることです。

例えば、

・テーブル天板の上:空気に触れて乾燥

・テーブル天板の下:湿気がこもりやすい

この状態が続くと、片側だけが収縮し、天板が弓なりに反ってしまうことがあります。

2.設置環境の影響

以下のような設置条件も、反りを助長します。

・直射日光が長時間当たる

・床暖房の真上に設置している

・壁に密着させて空気が流れない

特に床暖房は、木材の水分を一気に奪うため注意が必要です。

割れ・反りを防ぐための具体的な対策

1.室内環境を整える

無垢材家具にとって理想的な環境は、

・温度:20〜25℃前後

・湿度:40〜60%

冬場は加湿器、夏場は除湿やエアコンの調整を行い、急激な乾燥・多湿を避けることが大切です。

2.置き場所を工夫する

・エアコンや暖房の風が直接当たらない

・直射日光を避ける

・壁から少し離して設置する

このように、家具の周囲に空気が循環する余白をつくるだけでも、反りや割れのリスクは大きく下がります。

3.定期的なオイルメンテナンス

オイル仕上げの場合は、表面に油分を補給することで水分の出入りを緩やかにできます。

・乾燥しやすい冬前

・木肌がカサついてきたと感じたとき

年1〜2回を目安にオイルメンテナンスを行うことで、割れや反りの予防だけでなく、美しさも長持ちします。

割れや反りは「欠点」ではない

ここまで対策を紹介してきましたが、それでも無垢材家具に割れや反りが起こることはあります。しかし、それは決して「失敗」や「不良」ではありません。

むしろ、

・その家の湿度

・家族の暮らし方

・時間の経過

こうした要素が木に刻まれた、唯一無二の痕跡とも言えます。

適切な設計がなされた無垢材家具であれば、多少の割れや反りが生じても、強度や使用上の問題が出ることはほとんどありません

無垢材家具と長く付き合うということ

無垢材家具は、「一切変化しない工業製品」ではなく、暮らしとともに変化していく存在です。その変化を理解し、手をかけ、必要に応じて直しながら使い続けることで、10年、20年と時を重ねたときに、新品では得られない深い魅力が生まれます。

割れや反りを「怖いもの」と捉えるのではなく、木と暮らす上での自然な個性として受け止めること。それこそが、無垢材家具を楽しむ一番のコツなのかもしれません。

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