広島県福山市で50年以上続くソファ専門工場が手がけた一人掛けソファ。「軽くてコンパクトな一人掛けソファ」をコンセプトにデザインされ、革張りでもわずか12kg程度と見た目以上の軽量が魅力です。細身の木材を組み上げたフレームだけでクッション部を支えるミニマムな構造は、驚くことに額縁メーカーのノウハウを活用したもの。軽さと強度のベストなバランスを追い求めて研究をおこない、何度も試作を繰り返した結果、JIS規格(日本産業規格)における強度試験をクリアしたという技術力と努力の結晶です。最も幅のあるアーム部分でも40mmという無垢のフレームは、部屋の景色を遮らないため圧迫感がなく、肘付きソファは大きくて重いというそれまでの概念を覆すデザインを実現しました。
座面部にもソファ専門工場ならではの知見が随所に。実は、ソファに長時間座り続けると疲れてしまう原因は、骨盤がクッションにはまり込んでお尻が前に滑ってしまうことにありました。これを防ぐため、下張りに「パワフルメッシュ」という伸縮性のある繊維を編んだ布状のバネを採用。これによりお尻が沈みにくく、長期間使用してもへたりにくい座面になっています。またクッション部に使用するウレタンは、50kg/㎥をベースに70kgや30kgなど密度の異なるウレタンを組み合わせ、座った瞬間は柔らかく衝撃を吸収し、その後は反発してしっかりと体重を支えてくれるように計算されています。
旅館のラウンジなどにも採用されるこのソファ。前脚と後脚を繋いで一体化した「畳ずり」の構造により、体重が分散されるため床を傷めにくいという特徴も。動かす際にも滑らせれば力を使わず、和室での使用にもぴったりです。フレームはウォールナットまたはオークの2種からセレクト。別売りのオットマンやインサートテーブルと組み合わせることも可能です。