2023.11.11
失敗しないダイニングチェアの選び方について
毎日の食卓で使用するダイニングチェア。デザイン、色、素材、作り、価格などなど…。探し始めると、とてもじゃないけど選びきれないほど、たくさんの椅子が溢れています。もちろん誰しも、「座り心地が良く、デザインが好みで、丈夫で長持ちする予算の範囲内のもの」を選ぶわけですが、果たしてそれだけでOKなのでしょうか?
ここではダイニングチェアを選ぶ時、見落としがちな4つのポイントについてご紹介します。新築や引越し、買い替えなどでの購入を検討する際にぜひ参考にしてみてください。
お揃いの椅子とテーブル?それとも敢えてバラバラに?
まずはコーディネート(組み合わせ)という観点について。ダイニングチェアですからもちろんテーブルと合わせて使うことになります。ダイニングテーブルと色や素材感を統一するのか?それとも違ったものにするのか?また、たとえば4人掛けの場合、4脚の椅子を全て同じデザイン、色、素材のものにするのか?敢えて1脚1脚バラバラに揃えるのか?は大事な検討ポイントです。
昔であればダイニングセットとして揃いのテーブルと椅子が当たり前でした。しかし今は敢えてテーブルも椅子もバラバラでコーディネートしたお部屋も増えています。
洋服の場合もスーツか?ジャケパンのようなセットアップか?の違いがあるように、空間に統一感を求めるか?アクセントを求めるか?によって選択は変わってきます。
座面までの高さは?テーブルとのバランスは?
デザインや色に比べて、意外と見落としがちなのは高さという観点。ですが、座った時のしっくりくる感覚やテーブルと合わせた時の食事のしやすさなどは、椅子の高さによって大きく変わってきます。また靴を履いた状態で椅子に座るのと脱いだ状態で座るのでも高さの感覚が違ってきます。
まず確認したいのは床から座面までの高さ(シートハイ)。もちろん人それぞれ体型は違いますので一概には言えませんが、一般的には「身長÷4」した数字が目安と言われています。
またテーブルとの高さのバランスもチェックしたいポイント。詳しくはこちらでもご紹介していますが、テーブルの天板と椅子の座面(シートハイ)の高さの差を「差尺」といい、日本人に合う差尺は一般的に27〜30センチと言われます。
このように失敗しない椅子選びには高さの確認は外せません。
肘掛けあり?なし?重さは?
次に確認したいポイントは使いやすさの観点。たとえば肘掛け付きのアームチェア。それ単体で見た場合はデザイン的にも見栄えが良く、肘も置けてゆったりと座ることができる。毎日の食事の時間が優雅な時間になりそうです。ですが、実際に部屋に置いてテーブルとセットした場合はどうでしょう?当然ですが、肘掛けがある分だけスペースも必要になります。
また椅子に座る時に肘掛けの分だけテーブルから椅子を大きく引かなければならず、出入りという点では肘無しのアームレスチェアの方がスムーズです。
椅子を引くという点で言えば、重さも重要な要素。立ったり座ったりする際はもちろんですが、お掃除の際に動かすことも考えれば、あまりにも重量のある椅子は使いやすいとは言えません。
実際の生活シーンを考えた時に使いやすいかどうか?も大切な検討ポイントです。
座面の張り替えや修理は?
もうひとつ確認したいポイントはアフターメンテナンスの観点。どんなに作りがしっかりした丈夫な椅子であっても、座面部分は消耗箇所。板座である場合は別として、布張りや革張りの場合は長年使用すると擦り切れや汚れが目立ってきます。その場合、座面の張り替えが必要になるのですが、構造上張り替えができないもの、張り替えるのにとても手間やコストがかかるものとそうでないものなど様々です。
また椅子の仕上げには主にオイル仕上げ(オイル塗装)とウレタン塗装ありますが、オイル仕上げの椅子はご家庭で補修ができますが、ウレタン塗装の場合は専門の業者に依頼しなければ補修はできません。(ウレタン塗装とオイル仕上げの違いはこちら)
良いものを長く使う上ではメンテナンスのし易さも重要ではないでしょうか。
ダイニングチェアを選ぶ際、座り心地やデザイン、しっかりした作りかどうかは誰しも気になります。ですが検討を進めるにあたっては更に踏み込んで、上記のような点も考慮の上で、ぜひお気に入りの1脚を見つけてみてください。
※ダイニングチェアの一覧はこちら
※「テーブルと椅子の最適な高さのバランスについて」はこちら
※「ウレタン塗装とオイル仕上げ(オイル塗装)の違いについて」はこちら
※「椅子の張り替えについて」はこちら
※商品紹介や納品事例はこちらでもご覧いただけます。