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2025.03.6

ブラックチェリーのガムポケットについて

ブラックチェリー材は、高級家具や楽器などに用いられる広葉樹で、豊かな経年変化を楽しめる木材として人気があります。しかし、そのブラックチェリーの椅子やテーブルに黒い斑点や筋状の模様を見かけることがあり、稀に「汚れでは?」と間違われることも…。

実はこれ、「ガムポケット」と呼ばれるキャラクターマークのひとつであり、天然木が生きてきた証なのです。本記事では、ガムポケットとは何か?その発生理由、そして木材としての魅力についてご紹介してみたいと思います。

ガムポケットとは?

ガムポケットとは、ブラックチェリー材に見られる黒っぽい小さな斑点や筋状の模様のこと。これは樹木が成長する過程で樹脂(ガム)が樹皮内部に溜まり、それが硬化して木材内部に閉じ込められたものなのです。ガムポケットは天然の個性であり、木材の強度や耐久性に悪影響を与えるものではありません。

なぜガムポケットが出来るのか?

ガムポケットが形成される主な理由には、以下のような要因があります。

1、環境ストレス:乾燥や寒暖差、強風などの外的ストレスを受けた樹木は、自己修復のために樹脂を分泌することがあります。この樹脂が木材内部に閉じ込められ、ガムポケットとして残ります。

2、病害や虫害への防御反応:樹木は病原菌や害虫の侵入を防ぐために、内部から樹脂を分泌することがあります。この樹脂が木質部に沈着し、ガムポケットとして残ることがあります。

3、樹齢と成長過程:ブラックチェリーは成長の過程で樹脂を生成することがあり、年輪の間にガムポケットができることがあります。特に成熟した木ではこの現象が顕著になることがあります。

ガムポケットの魅力と価値

ガムポケットはブラックチェリー材ならではの個性として、多くの木工職人や家具好きに受け入れられています。

1、自然の風合いと独自性:木材はひとつとして同じものが存在しないため、ガムポケットがあることで個々の家具に独自の表情が生まれます。天然素材ならではの味わいとして楽しむことができます。

2、経年変化と調和:ブラックチェリーは時間とともに色が深まり、当初の淡いピンク色から温かみのある赤褐色へと変化していきます。ガムポケットもこの変化に馴染み、全体の美しさを引き立てる要素となります。

3、木材の強度や品質への影響が少ない:ガムポケットは見た目に特徴があるだけで、木材の耐久性や強度には大きな影響を与えません。そのため、家具や床材としての実用性を損なうことはありません。

ブラックチェリーのガムポケットは、厳しい自然環境の中を風雪に耐え、木材が生きた証としての美しい個性であり、木材の品質には影響を与えません。むしろ、それがあることで唯一無二の風合いを持つ家具が生まれ、使い込むほどに味わいが深まるという魅力があります。天然木のもつ個性を理解し、愛着を持ってお使いいただくことで、より豊かな暮らしを楽しめるのではないでしょうか。

※「ブラックチェリー材の特徴について」はこちら

※「自然が生み出す天然木ならではの杢目(キャラクターマーク)について」はこちら

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