こちらはSF8のハーフアームタイプです。
北欧家具を思わせる有機的な曲線が、デザイン性の高さと技術力を物語る美しい椅子。福岡県は朝倉市にある小さな工場で、一点一点大切につくられています。
あくまでも座り心地を重視して設計され、背もたれのフィット感とアームの手触りには特にこだわっています。その背もたれですが、実は一枚の板ではなく無垢材を何層にも重ねて削り出したもの。大まかな形まではNC機械でたどり着けるのですが、椅子の表情を決める研磨の工程は人の手でしかできないそうです。
また背もたれとアームの接合部は、フィンガージョイントとよばれる技術で強度をアップ。座面の下地にはソファに使われるエラスベルトを張り、弾力性のある座り心地に。
多くの職人の手を経て丁寧に仕上げられた椅子は、いつまでも触っていたくなるほど滑らかな手触り。接合部の継ぎ目にも段差は一切感じられず、まるで一本の木からこのままの形で削り出されたかのような一体感に感動すら覚える逸品です。