無垢材ならではの木目と有機的な曲線が、北欧のデザイナーズチェアを彷彿させる一脚。SF8、SF9、SF40と同シリーズの板座タイプです。最も面積の大きな座面部を含め、すべてに無垢材を贅沢に使用。樹種による特性や経年変化を存分に楽しめる、まさに“育てる”椅子と言えます。
一体になった背もたれとアームは、馬の蹄鉄を思わせる優美なU字ラインに。そこから4本の脚へとシームレスに繋がることで、曲線と直線が絶妙なコントラストを描くデザインとなっています。
製作するのは、福岡県朝倉市で50年にわたり椅子づくりを営む小さな工場。国内有数の高い技術力を誇り、職人の手で一点一点、無垢材の椅子を製作しています。デザインもさることながら座り心地を重視した椅子づくりを追求し、背もたれの当たり具合とアームの手触りはとくに力を入れているポイントです。
柔らかな表情の背もたれ部は、4層に重ねた無垢材を削り出して一体化させたもの。一枚の板を曲げる「曲げ木」と比べ、より立体的な曲面を生み出しています。また、背もたれとアームの接合部に採用された「フィンガージョイント」は、強度や耐久性を高めると同時にデザインのアクセントにも。
高性能な機械を使いながらも、椅子の表情と手触りを決める研磨の工程はすべて職人の手仕事でおこなわれるという同社の椅子。一本の木から削り出されたかのような一体感と、滑らかな感触をぜひお楽しみください。