2022.10.3
レッドオーク材の特徴について
2021年のウッドショック、2022年に入ってからの世界的なインフレ物価高。また急激な円安の進行により、輸入木材の供給が不安定になり、価格の高騰が続いています。中でもホワイトオーク材の供給は特に不安定になっており、ホワイトオークに代わるオーク材としてレッドオークに注目が集まっています。Story&Factoryでもダイニングテーブル「SF5」については、6月以降ホワイトオーク材での提供を停止し、レッドオーク材に切り替えました。ではそのレッドオーク材とはどんな木材なのでしょうか?ここではレッドオーク材の特徴についてご紹介していきたいと思います。
赤味がかった柔らかい色合いと、ハッキリとした力強い木目
一般的に家具やフローリングなどの建材として使用される北米産のオーク材はホワイトオークとレッドオークに分かれます。ただ、どちらも学術上では同じブナ科コナラ属の落葉性広葉樹で、見た目も特徴もとても似ています。ちなみに、日本ではお馴染みのナラ材も同じブナ科コナラ属の落葉性広葉樹であり、かつては流通の都合上、細かく区別することなく「ナラ材」、「オーク材」などの総称で扱われてきたりもしました。(ナラ材、ホワイトオーク材、レッドオーク材の違いについてはこちら)
最大の特徴は硬くて、強いこと。またズッシリとした重量感もオーク材ならではの特徴であり、これについてはホワイトオーク材と同様。「虎斑(トラフ)」や「銀杢(シルバーグレイン)」と言ったオーク材特有の杢目(キャラクターマーク)も楽しむことができます。その名の通り、やや赤味がかっていることもあり、よりハッキリとした力強い木目が特徴的ですが、時間の経過とともに色濃く艶が増していき、力強さは重厚感へと経年変化していきます。
ホワイトオークとの違いを敢えてあげるとすると、レッドオークは道管がそこまで詰まっておらず、ウイスキーやワイン樽の材料としては使えません。(ホワイトオークの特徴はこちら)
一方で乾燥はしやすく加工性も高いので、反りや狂いが少ないという点ではホワイトオークよりも更に優れていると言えます。
流通量の関係で、今は比較的価格も抑えられているので、ホワイトオークよりも劣っているかのような印象を持ちがちですが、価格はあくまで需給バランスの結果。クオリティや材料としての優劣とは関係ありません。
お部屋の雰囲気やフローリングとのバランスを考慮しながら、レッドオーク材を使用したテーブルや椅子も、ぜひご検討いただきたいと思います。
※レッドオーク材を使ったテーブルはこちら
※レッドオーク材を使った椅子はこちら
※商品紹介や納品事例はこちらでもご覧いただけます。